2024年6月16日(日)に、第75回「読書しない読書会」をジュンク堂書店 池袋本店と自由学園 明日館で開催しました。
開催日を迎える前日に降っていた雨も止み、当日は晴天に恵まれました。自由学園では、青空の下で雨に濡れた葉っぱがキラキラと輝き、その美しさを眺めながらの読書会となりました。
この開催レポートでは、どのような読書会が行われているのか気になっている方に向けて、当日の内容や参加者の声を中心にお伝えいたします。
ぜひ、参加を検討している方は参考にしてみてください。
読書しない読書会とは?
「本の内容」ではなく、「本を選んだ理由」をシェアする会。
それが読書しない読書会です。
大型書店にて普段は行くことのないジャンルにあえて行き、そんな未知の世界なのに興味を惹かれる本との出会いを楽しみ、その理由と向き合います。その後、参加者同士で惹かれた理由をシェアします。
接点のないジャンルだからこそ自らを客観的に見ることができ、自らの興味・関心に何かしらの気づきを得る時間を提供しています。
本好きな人から本が好きだったけど最近本を読めていないと感じている人にも気軽に参加いただける読書会であることがウリです。
これまで早稲田大学など教育機関での開催実績もあります。
75回目の読書しない読書会の流れ
10:00 ジュンク堂書店近くにある喫茶店に集合
各自好きなドリンクを頼み、休日の一杯を味わいながら読書会の企画概要について聞いていただきました。
その中で、この後に向かうジュンク堂書店のどのフロアに行くか、各参加者ごとに用意した普段いかないフロアが書かれたくじを引き、行き先を決めてもらいました。
また初参加の方には、オリジナルトートバックを含むノベルティ3点セットをプレゼントさせていただきました。
10:30~11:30 ジュンク堂書店 池袋本店で選書時間
ジュンク堂書店では、各自くじを引いたフロアを中心に約60分、本屋での時間を楽しんでいただき、最後にどうしても気になる本を購入してきてもらいました。
11:40~13:30 「自由学園 明日館」にて「気になった本をシェア」
ジュンク堂書店から徒歩10分のところにある「自由学園 明日館」へ移動。
「自由学園 明日館」は、重要文化財に指定された歴史的建造物です。帝国ホテルなどを手掛けたフランク・ロイド・ライトの設計した建築物としても有名です。
ライト氏が設計した建物は、大地と自然に調和し、素材の美しさを活かしつつ、まるで植物が成長するように有機的な空間が展開することを目指したといいます。
枝に生い茂る新鮮な葉と柔らかな芝生が、まさにそうした設計の趣を感じさせてくれます。
その後、貸し切っている教室に向かい、参加者それぞれがジュンク堂書店で購入した本の理由をシェアし合いました。
参加者の感想
初参加:Mさん
ジュンク堂の品揃えにとにかく驚きました。指定されたフロアを一通り見て気になる本を探そうと歩くと、普段知らなかったジャンルに出会ったり新しい発見でした。
買って満足な状態になりがちなのですが、今回買った本はきちんと読み切ろうと思います。
リピート参加:Hさん
今回もありがとうございました!
この回を何度かリピートして気づいたことは、参加者の皆様の「傾聴力」です。
本を選んだ理由をシェアする場では、頭の中の考えを言語化するので多少の緊張感もあるのですが、自分の拙い話を皆様がゆったりとした雰囲気で興味を持って聞いてくれるので、とても話しやすいと感じました。
是非、また参加させていただきます。
リピート参加:Kさん
今回3回目の参加となりました。
本探しの過程で得られる気づきも毎回の楽しみですが、今回は参加者さんのお話しに深く頷いたり、新しい関心を持てたことに楽しさを見いだす場面が多かった回でした。
また参加させていただいて、これまで行ってないジャンルのフロアも制覇する日を楽しみにしたいなと思います。
リピート参加:Sさん
「感じたこと」
・普段見ないジャンルの本を自分で手に取ることに楽しさを感じるとともに、
他の参加者が選ぶ本はそれを遥かに上回って異質であり、刺激的だった。
みんな違ってみんないい、違うから面白いと思える体験だった。
・選書理由を上手に説明できるか不安にもなるが、
参加者の皆さんが話を広げてくれる。
そこから自分でも予想していなかった考えに行き着く。
そこが会として集まることの醍醐味だと感じる。
主催者によるPodcast
主催者のみたっくすは、「booklife radio 本の未来を考える」というpodcastを配信しています。
主催者が購入した本とその理由についても配信しています。
次回開催予定
次回は2024年7月14日(日)に開催します。
申込みはイベント予約サイトのpeatixより行っています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。