本と人との出会いが、生活を少し豊かにしてくれた。「読書しない読書会」第96回レポート

読書しない読書会第96回レポート

「仕事以外の場で、初めましての人と話す機会がなかなかない」——そう感じている方は多いのではないでしょうか。

第96回には、初参加の方が多く集まりました。不安を抱えながら踏み出した方も、終わってみれば「また参加したい」という言葉を残してくださっています。2026年6月、梅雨の合間に開催された第96回の様子をお届けします。

  • 開催回数:第96回
  • 会場:自由学園 明日館(東京・池袋)
  • 書店:ジュンク堂書店 池袋本店

読書しない読書会とは?

「本の内容」ではなく、「その本を選んだ理由」をシェアする会。それが「読書しない読書会」です。

大型書店で、普段は足を運ばないジャンルにあえて向かい、未知の棚で惹かれた一冊と出会う。その「惹かれた理由」を言葉にし、参加者同士で共有します。

接点の少ない領域に身を置くからこそ、自分を客観視でき、興味・関心の輪郭がくっきりしていく時間です。本好きはもちろん、「最近は読めていない…」という方も気軽に参加できるのが特長で、これまで早稲田大学や和歌山県教育委員会など、教育機関での開催実績もあります。

当日の流れ

10:00 ジュンク堂書店近くの喫茶店に集合

カフェ

各自好きなドリンクを手に、企画の概要を共有するところから始まります。つづいて、その後に向かうジュンク堂書店のフロアを決める「くじ引き」で、普段は行かない棚へと背中を押してもらいます。

初参加の方には、オリジナルトートを含むノベルティをプレゼント。

ノベルティ

10:30〜11:30 ジュンク堂書店 池袋本店で選書

ジュンク堂書店 池袋本店

約60分の自由時間で店内を周遊します。スマホで調べたり、ベストセラーを追ったりする必要はありません。ただ棚の前に立って、「なんとなく気になる」という感覚を頼りに一冊を選び、最後に購入して集合します。

11:40〜13:30 自由学園 明日館でシェア

自由学園明日館

ジュンク堂から徒歩約10分、重要文化財「自由学園 明日館」へ移動します。帝国ホテルなどで知られるフランク・ロイド・ライト設計の建築としても有名です。

紫陽花

この日は梅雨らしいどんよりとした空でしたが、時折やわらかな光が差し込みました。青々とした芝生の縁には紫陽花が静かに咲き、大きな幹のそばには白とピンクの花が涼しげに並んでいます。雨の季節ならではの、しっとりとした明日館の庭でした。

そんな庭を抜け、温もりある木造の校舎内へ。かつての面影を色濃く残す教室に腰を下ろすと、いよいよ本番です。参加者それぞれが購入した本と「選んだ理由」をシェアする時間が始まります。

参加者の声

読書しない読書会第96回レポート

今回は初参加の方が多く、それぞれ異なる不安や期待を持って参加してくださいました。共通していたのは、「知らない人と、本を通じて話す」という体験が、思っていた以上に自然で心地よかったという感想です。

「薄くて広いつながりの良さを感じました」——初参加

初めましての方々の視点や価値観、くらしぶりの断片を感じることができて、本との出会いとともに私の生活を少し豊かにしてくれたような気がします。薄くて広いつながりの良さを感じました。

また、主催者さまの思いやコンセプトを聞かせていただいたことも学びになりました。そして池袋も池袋ジュンク堂も久しぶりだったのですが、出会い直したような気持ちです。どうもありがとうございました!

「今まさに直面している悩みに関する本が、いろいろ見つかりました」——初参加

不安を抱えて参加したものの、棚の前に立つと自分の今が自然と浮かび上がってきた——そんな体験を話してくださいました。

正直、自分がこれまで触れてこなかったジャンルの本で気になる本があるのか、時間を持て余すんじゃないか、とかいろいろ不安なところもありましたが、実際経験してみて、自分が今まさに直面している悩みに関する本がいろいろ見つかり、結果として5冊も購入することができました。

もしくは、今回の企画を通じて背中を押してもらえたような気もします。今回購入した本をきっかけに正面から向き合いたいと思いました。他の参加者の皆さんが、自分が選んだ本を誇らしげに紹介されていたのが、とても印象的で気持ちいい会でした。また機会があれば、ぜひ参加させていただければと思います。

読書しない読書会第96回レポート

「改めて本の力の凄さを痛感しました」——初参加

大変有意義な時間をありがとうございました。初参加の「読書しない読書会」でしたが、ジュンク堂書店さんの本の森を、買いたい本探しではなく新しい本との出会いを求めた時間はとても楽しいものでした!

なぜその本を選んだのか、どんな本なのかなど皆さんとシェアする中で、私も読んでみたいと思ったりお話に共感したり、改めて本の力の凄さを痛感しました。

読んでいないけれどどうしてこの本を選んだのかを発言するのは、なかなか自分の気持ちと向き合うことにもなるんだなあと思いました。ランチ会も美味しいお店で、主催のご苦労や経緯のお話も貴重でした。読書に行き詰まりや悩まれている方におすすめしたいですね。また機会があれば是非参加したいです。

「人見知りの私でも、気軽に参加できています」——リピート参加

読みたいと思った本とその理由をシェアする会なので、「○月○日までに読まなきゃ」というプレッシャーがなく、人見知り・緊張しがちな私でも気軽に参加させていただいています。

それでいて、新たな発見——例えば、ファッションにあまり興味がないはずなのにファッション史の本を手に取る自分や、自分の馴染みのある理系分野のフロアで掘り出される初見の本、他の人の考えや問題意識などに出会えて楽しかったです。また参加したいです。

次回開催のご案内

次回は2026年7月19日(日)の開催を予定してします。

申し込みはイベント予約サイト「Peatix」より受け付けています。また、X(旧Twitter)でも開催と同時にご案内の他、キャンセルが出た際にも投稿していますので、フォローしてお待ちください。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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