
読書会に参加したことのある方なら、一度は感じたことがあるかもしれません。「何を選べばいいのかわからない」「うまく話せなかったら」——そんな不安が、参加をためらわせることがあります。
今回も、はじめは「思考が止まってしまった」という初参加の方がいました。それでも最後には「大変楽しかったし、刺激にもなりました」という感想を残してくださいました。2026年5月、第95回の「読書しない読書会」が開催されました。
- 開催回数:第95回
- 会場:自由学園 明日館(東京・池袋)
- 書店:ジュンク堂書店 池袋本店
読書しない読書会とは?

「本の内容」ではなく、「その本を選んだ理由」をシェアする会。それが「読書しない読書会」です。
大型書店で、普段は足を運ばないジャンルにあえて向かい、未知の棚で惹かれた一冊と出会う。その「惹かれた理由」を言葉にし、参加者同士で共有します。
接点の少ない領域に身を置くからこそ、自分を客観視でき、興味・関心の輪郭がくっきりしていく時間です。本好きはもちろん、「最近は読めていない…」という方も気軽に参加できるのが特長で、これまで早稲田大学や和歌山県教育委員会など、教育機関での開催実績もあります。
当日の流れ
10:00 ジュンク堂書店近くの喫茶店に集合

各自好きなドリンクを手に、企画の概要を共有するところから始まります。つづいて、その後に向かうジュンク堂書店のフロアを決める「くじ引き」で、普段は行かない棚へと背中を押してもらいます。

初参加の方には、オリジナルトートを含むノベルティをプレゼント。
10:30〜11:30 ジュンク堂書店 池袋本店で選書

約60分の自由時間で店内を周遊します。スマホで調べたり、ベストセラーを追ったりする必要はありません。ただ棚の前に立って、「なんとなく気になる」という感覚を頼りに一冊を選び、最後に購入して集合します。
11:40〜13:30 自由学園 明日館でシェア

ジュンク堂から徒歩約10分、重要文化財「自由学園 明日館」へ移動します。帝国ホテルなどで知られるフランク・ロイド・ライト設計の建築としても有名です。

この日は晴天に恵まれ、夏を思わせるような陽気でした。広い芝生は青々と広がり、木々の葉は光を受けてみずみずしく輝いています。池袋のビル群を背景に、100年を超える建築がどっしりと構える姿は、何度訪れても変わらない安心感があります。

そんな庭を抜け、温もりある木造の校舎内へ。かつての面影を色濃く残す教室に腰を下ろすと、いよいよ本番です。参加者それぞれが購入した本と「選んだ理由」をシェアする時間が始まります。
参加者の声

今回は初参加の方からリピーターまで、さまざまな立場からの感想が集まりました。共通していたのは、「自分では気にも留めなかった本や話題が、他の参加者を通じて視野に入ってくる」という体験です。
「はじめは思考が止まってしまった」——でも、選べた。初参加
本を選ぶことを通じて自分の興味と向き合うというのは面白いなと思いました。
はじめは何をどう選んでいいのかわからなくて思考が止まってしまったのですが、何も特別なものを選ぼうとしなくても、いつも考えていることの中から選べばいいのかなと思って、ようやく選べました。
皆さん大変お話がお上手で話題も豊富でおられて、ちょっと圧倒されてしまったのですが、色々伺っているうちに、自分の中に関心を持ったこともないことについて着眼ができてくるように感じて面白い体験だなと思いました。
今回、読書会というものに参加すること自体が初めてだったのですが、大変楽しかったし、刺激にもなりました。またそのうち、時間ができ、予約も取れましたらぜひ参加させてください。
「自分では気がない本を、他の参加者が見つけていた」——リピート参加
いつも行く階であっても他の参加者が行けば、自分では気がない本を見つけており、今回も新しい本との出会いがありました。
また、多様な参加者の方が集まっているところからも、選書の仕方などを伺うこと等で視野の広がりがありました。

「改めて本屋さんって楽しいな、と実感しました」——初参加
普段生活の中でお目にかからないであろう方々と本を通じて沢山お話し出来たことがとても楽しかったです。自分の知らない事がたくさんあり非日常を体験でき嬉しかったです。
初めて訪れるフロアでの本探しはワクワクしました。改めて本屋さんって楽しいな〜と実感しました。
会場の明日館がとても素晴らしく、あちらに訪れることができたのも、そこでお話しをシェアできるのもとても魅力的だと思いました。お食事会も楽しく、楽しい1日を過ごせました。また参加したいです。
「どんな話題も臆せず発言できる、心理的安全性が高いイベント」——1年半ぶりのリピート参加
1年半ぶりの参加です。やはりとても楽しめました!
今回も話題は幅広く、デザイン、芸術、宗教や戦争などの話題、お仕事に役立ちそうといった動機など、幅広いジャンルでの話題が多かったような気がしています。様々な視点から見える話が興味深く、また、どんな話題も臆せず発言できる「心理的安全性」が高いイベントだと感じました。
私自身が購入した書籍を家に帰って改めて眺めると、今の自分が興味を持っていることが客観的に見えてくるようで面白かったです。改めまして、ありがとうございました!またぜひ参加したいです。
次回開催のご案内
次回は2026年6月14日(日)の開催を予定してします。
申し込みはイベント予約サイト「Peatix」より受け付けています。また、X(旧Twitter)でも開催と同時にご案内の他、キャンセルが出た際にも投稿していますので、フォローしてお待ちください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。





