
読書会というと、「テーマ本を読み終えていないと参加できないのでは」「みんな詳しそうで気後れしてしまう」——そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
第97回は初参加の方が多く集まった回でしたが、悩みに悩んだ末に本当に気になる1、2冊を選び抜いていた方が印象的でした。そこにあったのは、「全員が同じスタートラインに立てる」からこその安心感だったのかもしれません。
本格的な夏の始まりを感じる2026年7月、酷暑の中で開催された第97回の様子をお届けします。
- 開催回数:第97回
- 会場:自由学園 明日館(東京・池袋)
- 書店:ジュンク堂書店 池袋本店
読書しない読書会とは?

「本の内容」ではなく、「その本を選んだ理由」をシェアする会。それが「読書しない読書会」です。
大型書店で、普段は足を運ばないジャンルにあえて向かい、未知の棚で惹かれた一冊と出会う。その「惹かれた理由」を言葉にし、参加者同士で共有します。
接点の少ない領域に身を置くからこそ、自分を客観視でき、興味・関心の輪郭がくっきりしていく時間です。本好きはもちろん、「最近は読めていない…」という方も気軽に参加できるのが特長で、これまで早稲田大学や和歌山県教育委員会など、教育機関での開催実績もあります。
当日の流れ
10:00 ジュンク堂書店近くの喫茶店に集合

各自好きなドリンクを手に、企画の概要を共有するところから始まります。つづいて、その後に向かうジュンク堂書店のフロアを決める「くじ引き」で、普段は行かない棚へと背中を押してもらいます。

初参加の方には、オリジナルトートを含むノベルティをプレゼント。
10:30〜11:30 ジュンク堂書店 池袋本店で選書

約60分の自由時間で店内を周遊します。スマホで調べたり、ベストセラーを追ったりする必要はありません。ただ棚の前に立って、「なんとなく気になる」という感覚を頼りに一冊を選び、最後に購入して集合します。
11:40〜13:30 自由学園 明日館でシェア

ジュンク堂から徒歩約10分、重要文化財「自由学園 明日館」へ移動します。帝国ホテルなどで知られるフランク・ロイド・ライト設計の建築としても有名です。
この日は朝から気持ちよく晴れわたり、本格的な夏の到来を感じさせる陽気でした。青々と伸びた芝生が広がる庭は、まさに真夏の装い。

明日館は、軒を低く抑えて水平線を強調する「プレーリー様式(大草原様式)」の特徴を色濃く残しています。大草原の地平線を思わせる伸びやかな佇まいは、広々とした敷地の景観とも美しく調和しています。
そんな庭を抜けて温もりある木造の校舎内に入り、かつての面影を色濃く残す教室に腰を下ろすと、いよいよ本番です。参加者それぞれが購入した本と「選んだ理由」をシェアする時間が始まります。
参加者の声
今回は初参加の方が多く集まりましたが、共通していたのは、悩んだ末に本当に気になる一冊を選び抜いていたこと。そして、「全員が同じスタートラインに立てる」からこそ生まれる、話しやすさへの実感でした。

「みんな同じスタートで話せるから、万人におすすめしたい」——初参加
同じ階で本を選んでも意外と本のジャンルさえ被らないのは面白いと思った。
また、普段自分が本屋に行くときはあらかじめ欲しい本を買うためもしくは買いたいジャンルをベースにして回ることが多いが、今回普段行かないジャンルのコーナーをじっくりと巡ることで自分の見識が広まっ
た。他の読書会は読了前提やテーマありきなどでハードルが高い(自分で他人に感想を話せる/他者とディスカッションできるほどの前提知識が必要)ためなかなかいきにくいと思うが、こちらのイベントはみんな同じスタートで会話できるので万人ににおすすめできるイベントだと思った。
「参加のハードルが低く、読書の幅が広がりました」——初参加
今回参加させていただき、とても気軽に参加できる読書会だと思いました。
よくある、本を読んでその感想などを交えてではなく、その場で手に取った理由なので参加へのハードルが低く、どなたでも楽しめますし、自分としても選書で新たな発見や他の方の話を聞いて「あ、そ
れ読んでみよう」と手にとろうと思えたので、読書の幅が広がると感じています。
次回開催のご案内
次回は2026年8月23日(日)の開催を予定してします。
申し込みはイベント予約サイト「Peatix」より受け付けています。また、X(旧Twitter)でも開催と同時にご案内の他、キャンセルが出た際にも投稿していますので
皆様のご参加を心よりお待ちしております。





