2022年11月6日(日)に58回目の「読書しない読書会」をジュンク堂書店 池袋本店にて開催しました。
今回からコロナ前の定員10名に戻して受付を開始したところ、おかげさまで締め切り10日前に満席となりました。
参加者の内訳は、初めての方が7名、リピートで参加いただいた方が3名と読書しない読書会としては比較的よくある割合での開催となりました。
この開催レポートでは、どのような読書会が行われているのか気になっている方に向けて当日の内容から参加者の声を中心にお伝えさせていただきます。
是非、参加を検討している方は参考にしてみてください。
読書しない読書会とは?
「本の内容」ではなく、「本を選んだ理由」をシェアする会。
それが読書しない読書会です。
大型書店にて普段は行くことのないジャンルにあえて行き、そんな未知の世界なのに興味を惹かれる本との出会いを楽しみ、その理由と向き合います。その後、参加者同士で惹かれた理由をシェアします。
接点のないジャンルだからこそ自らを客観的に見ることができ、自らの興味・関心に何かしらの気づきを得る時間を提供しています。
本好きな人から普段から本を読まない人にも気軽に参加いただける読書会であることがウリです。
58回目の読書しない読書会の流れ
9:30 ジュンク堂書店近くにある喫茶店に集合
各自好きなドリンクを頼み、休日の一杯を味わいながら読書会の企画概要について聞いていただきました。
その中で、この後に向かうジュンク堂書店のどのフロアに行くか、各参加者ごとに用意した普段いかないフロアが書かれたくじを引き、行き先を決めてもらいました。
また説明の最後に初参加の方には、オリジナルトートバックを含むノベルティ3点セットをプレゼントさせていただきました。
10:00~11:00 ジュンク堂書店へ
ジュンク堂書店では、各自くじを引いたフロアを中心に約60分、本屋での時間を楽しんでいただき、最後にどうしても気になる本のみ購入してきてもらいました。
気になる本が次々に現れたこと、またフロアが思った以上に広くて60分では足りないという声が多かったです。
また日曜日の開店前から行列ができている姿があり、本屋を楽しみにしている人たちが私たちの他にも多くいました。さらに11時前には有人・無人レジともに行列ができるほどで本屋にも人が戻っていることを実感する時間となりました。
11:10~12:50 「自由学園 明日館」にて「気になった本をシェア」
ジュンク堂書店から徒歩10分のところにある「自由学園 明日館」へ移動。
「自由学園 明日館」は、重要文化財に指定された歴史的建造物です。帝国ホテルなどを手掛けたフランク・ロイド・ライトの設計した建築物としても有名です。
館内にある大教室タリアセンを貸し切り、机の上に参加それぞれがジュンク堂書店で購入してきた本を机にひろげ、なぜその本を買ったのかの理由をシェアし合いました。
参加者の感想
20代男性(初参加):
普段立ち寄らない棚でも、じっくり見てみると興味を持てる本があり、いつももったいないことをしているなと思いました。
陳列方法によって興味を持つ本が変わるというのも新たな発見になりました。
他の方が選ばれている本もどれも面白そうで、選び方は十人十色で面白かったです。
普段とりあえず買ったけど積んでしまうということが多いですが、選んだ理由を言葉にすると本に愛着を感じ、読まないとなという気持ちにさせられたような気がします。
また参加させていただきます。
60代男性(初参加):
どのようにして選書をするかという問いに対する回答を見つけたいと思って参加しました。
みなさんの選書の方法を聞いてなかなか興味深かったです。
自分ではしない方法とか聞けてよかったです。
自分の選書方法が広がったどうかはちょっとわかりません。
今回,読んだことない人の本を購入しようと思ったのですが,なかなかその勇気がわかなかったのが残念なところでした。
どっかで,聞いたことがある本を選んでいました。
新書,文庫本,文芸などがある階(3階)だったので,自分にとっては難易度(?)が低めだったかもしれません。
究極のジャケ買いをしたかったのですが,なかなか難しいですね.結局,書店員さんのポップの宣伝文句やら,平積み,面置きの本をどうしても手にとって吟味しちゃうので,背表紙だけで選ぶというのはやはり難易度が高めです。
人生を変えるようなスゴ本をジャケ買い出来たら本望です。
今回みなさんの選書で強く印象に残っているのは以下です。
順不同,
・教養としてのラテン語の授業
・東京の生活史
・オープンダイアローグとは何か
・はじめての造形心理学
・地図感覚で都市を読み解く
・バーナード・リーチの日本絵日記
いくつかを購入するなり図書館で借りるなりしてみたいと思いました。
20代男性(リピート参加):
今回行ったフロアは4Fの哲学・心理学で、仕事に直接活かせる本は流石に無いだろうと思いながら本を探していました。
しかし芸術に対する心理学の本が数えきれないほどあり、理由を持って何かを作ることの大切さを再確認できたのと、意外な場所から仕事につながる喜びを体験できました。
30代男性(リピート参加):
リアルで会う読書会が自分自身久しぶりだったためか、直接話すというのもやはり新鮮で良いなと思いました。
人が本を選ぶ理由というのは千差万別なので、同じコーナーから本を選ぶとしても違う本を選ぶというのはいつも通り興味を抱くものでした。会の中で紹介されてた東京の生活史という分厚い本を1日1ページというペースで少しずつ読んだら面白そうだなと感じました。
また、今回は専用の場所を貸しきったスタイルであったためか、落ち着いて議論ができたような気もします。時空を占有して人と対話するのはリッチだなと感じました。
次回開催予定
次回は2023年1月に同じ会場にて開催を予定しています。
ご案内は、イベント予約サイトのpeatixより行っていますので気になる方は「フォロー」いただけますようお願い致します。