52回目の今回、アバウトな目的で本屋ヘ足を運ぶことについての考える機会となりました。
「目的をもって行動をする」ことは正しいことでしょう。そもそも人は何かしらの目的が行動しているはずです。
一方で目的だけに縛られてしまうと、目的以外のことを意識しづらくなります。自分の中で目的と関連することに視点がいってしまい、それ以外の情報や人との出会いなど知らないうちに無視しているかも知れません。
そんな「目的」に関して以下のような感想を頂きました。
今までは「~を知りたい」「最近発売した~を買う」といった明確・ピンポイントな目的だけで本屋さんに行っていたのですが、最近は何も考えずに「何となく」雑貨屋さんを巡るような、「何かいいモノはないかな」とふらっと服屋さんに行くようなアバウトな目的で本屋さんに行くようになったなあと、ご参加者との共有時に気づきました。
今までの自分であれば、アバウトな目的で本屋さんに行くのは時間・お金の無駄だと嫌っていたのですが今はそれこそが必要不可欠な時間・お金(出費)だと考えます。
ふと手に取った・視界に入った本から、予想もしない広がりor自分の好きなことが明確化するからです。そしてそれに気づいた時に喜び?ワクワク?を感じるからです。
他の方からはこのような感想も。
時には自分の行動範囲や視点を思い切って変えることが、問題解決の糸口になることもあるのかなと思いました。
変な話、自分の生活している銀河系を違う惑星からみてみたら自分の思っていたのと違う世界がみえた、みたいな。
アバウトな目的で行動することは、無駄に思われがちです。だけどそんな状態だからこそ視界が拡がり、気付けることがあります。その中には「喜び」「ワクワク」といったものが生まれてくるかも知れません。
参加者の言葉を借りると「物理的・精神的な余裕がないと難しいかも知れませんが」、まずは近所を何も考えずに散歩してみる。コンビニに行く目的があってもいつもと違うルートをフラフラ歩きながら目指してみる。
そんな行動からでも似たような経験を得ることができるかも知れません。そして、どんな行動であっても無駄だと思わないで余裕を持ち続けることが大切です。
ちなみに読書しない読書会への参加理由を聞くと、
「なんとなく楽しそうだから。」
「読書会には興味あったけど、読んでいくの大変そうだけど、この会は読まなくてよくて参加しやすそうだったからよくわからないけど参加しました。」
という声をよくいただきます。
とても嬉しいことです。読書しない読書会は、そんなアバウトな目的での参加を歓迎しています。ふらっと本屋に行く気持ちで参加いただけたら嬉しいです。
次回の読書しない読書会
次回は、2020年4月19日(日)@渋谷にて開催します。おかげさまで定員10名は締め切り前に埋まってしまうことが多いため、興味を持っていただいた方はなるべく早くのお申込みをお願いいたします。
開催情報はtwitterでも告知しているので、興味のある方はSNSフォローなどいただけると嬉しいです。
Twitterはこちら
以下では、参加者から頂いた感想にコメントを添えてお伝えさせていただきます。
参加者からの感想と主催者からのコメント
今回の読書会は、本屋さんに行く目的が変化してきたことに気づく時間になりました。
今までは「~を知りたい」「最近発売した~を買う」といった明確・ピンポイントな目的だけで本屋さんに行っていたのですが、
最近は何も考えずに「何となく」雑貨屋さんを巡るような、「何かいいモノはないかな」とふらっと服屋さんに行くようなアバウトな目的で本屋さんに行くようになったなあと、ご参加者との共有時に気づきました。今までの自分であれば、アバウトな目的で本屋さんに行くのは時間・お金の無駄だと嫌っていたのですが今はそれこそが必要不可欠な時間・お金(出費)だと考えます。
ふと手に取った・視界に入った本から、予想もしない広がりor自分の好きなことが明確化するからです。そしてそれに気づいた時に喜び?ワクワク?を感じるからです。前提として、物理的・精神的な余裕も必要ではありますが…
むしろそのような余裕を持っていたい・持つ生活をしたいという自分の気持ちにも気づきました。薄々気づいていたのでしょうが、今日のように皆で会話するからこそ言語化できはっきりと気づくことができたのだろうと思います。少人数だったことでより集中できたのもあるかもしれません。
こんな感想を素直に書いている自分にもびっくりです。笑”
“今回参加は2回目でした。
普段立ち寄らないコーナーに今自分に必要な本を見つけることができ、時には自分の行動範囲や視点を思い切って変えることが、問題解決の糸口になることもあるのかなと思いました。
変な話、自分の生活している銀河系を違う惑星からみてみたら自分の思っていたのと違う世界がみえた、みたいな。
他の参加者の方が選んだ本や話しにも大いに刺激を受け、多数でこのような形の読書会を行う意義をかんじました。”
“自分の気持ちを見つめ直し、ご自分を見つめ直したみなさんの意見を共有し、いい時間を過ごせました。
今後1人で本屋に行った時などにも今日のことを意識できそうです。
こういった自分の考えを皆さんと共有する場にいたことがあまりなく、終始緊張しておりましたが、そんなに気張らなくてもよかったのかな とは終わってから思いました。”
“目的なく本屋に行ってふらっとできるのが久々で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
普段行かないコーナーで、感覚で手に取った本をシェアし合うのが新鮮で、参加者同士の感性に触れられたのがよかったです
主催の三田さんがつくる場の雰囲気も、集まる人たちもとても居心地が良く、またぜひ参加したいです。”