百科事典の中に偶然の出会いがある?

読書しない読書会20回
「読書しない読書会」は、20回目を迎えました。

もはや開催場所のブックファースト新宿において、私が行ったことがないコーナーはなくなりましたが、まだまだおもしろい本に出会います。

今回は、理工書コーナーで、「マスペディア1000」に出会いました。

こんなに分厚い!!
マスペディア

先日、懐かしさを感じながら「原色シグマ新国語便覧」を購入しました。高校の頃は全く見た記憶がありませんが、見れば見るほど国語の学習に必要な情報が詰まっています。

私が最近はまっている明治の文豪についても詳しく解説されていて、今見るととてもおもしろいのです。パラパラと見るだけで、そこら中に興味をそそられる情報が散らばっているからでしょうか。

国語便覧の理系版があったら、おもしろいのにな…。そんな風に思っていた時に出会ったのが、「マスペディア1000」です。出会った時は、「あったー!!!!!!!」という感じでした。

百科事典とwikipedia

この本を手に取った時、プロブロガーの方との会話を思い出しました。

その方は、子供のころにお金持ちの家に遊びに行くと、リタニカ国際大百科事典をむさぼるように見ていたそうです。百科事典から新しい世界を知るのが楽しかった。そんな思い出を語ってくれました。

ブリタニカ国際大百科事典引用元:ブリタニカ・オンライン・ジャパンより

それが今では百科事典を持つようなことはせず、無料で見れるwikipediaのほうが一般的になり、そもそも百科事典を見たことがない人もいるのではないでしょうか。。。

だけどこんな分厚くて、分厚い百科事典だからこそ斬新なものに感じるのです。

ページをめくった、”この辺”に情報がある百科事典は、偶然目にした前後のページからも、新しい情報が飛び込んできます。

自分が予想していなかった偶然の出会いがあるから、楽しいのです。

まるでインターネットが流行りだした頃のネットサーフィンの感覚といえばよいでしょうか、次から次へと新しい情報・知識・考えに偶然出会う感覚です。それが、今では検索システムの向上やレコメンドをはじめ整備され過ぎてしまい、偶然の出会いのようなことはかなり薄れてしまいました。

使い方しだいですが、デジタル以上に新しい世界に出会えるチャンスがあるのが百科事典なのかもしれません。これを機に、ゆっくり百科事典の世界を楽しもうと思います。

児童書は、子供を通して大人が学ぶ書籍なのかもしれない

もう一冊、ご紹介したい本がこちら。

参加者の方が選んだ児童書です。

ロボットに自分のニセモノになってもらうために自分のことを色々教えていきます。自分の好きなものや嫌いなもの、自分がこれまでに経験したことなどを教えるために、自分のことを深く探求していきます。「自分って、いったいどんな人なんだろう…。」そんなことを、子供に質問されたら困りますよね。

子供と一緒に、大人も一緒に考え、学べる内容です。むしろ答えがない世界に、大人の方が悩み、学ぶことが多いのではないでしょうか。。

1冊の絵本に大切なことが凝縮されいて、感動しました。

参加者の方が選んだ本は、一人で本屋に行っていたら出会うことがなかった本です。他の人が何を考え、どんな本を選ぶのかを知ることができるのも、「読書しない読書会」の楽しみのひとつです。

次回は、東京からちょっと足を延ばして初めて名古屋で「読書しない読書会」を開催します。

新しい場所でどんな出会いがあるのか、今から楽しみです。