違和感のススメ。違和感には天命・使命がある(と思っている)

違和感
第15回の今回、思わず参加者の皆さんにお話した内容をこの場で少し整理してみる。

正直、自分の実体験の中で思い始めていることで証明しろ!と言われたり、じゃあ、お前の天命はなんだ?と聞かれるとちょっと困るけど、読書しない読書会自体が「違和感」から生まれたこともあり、この企画を主催するということに関してはまんざらではないだろう。
むしろ「違和感」を追求しているからこそ、この企画をしているのではないか?そんなことを考えている。

ちなみに「違和感」にもいろんな意味があるが、私のいう違和感は「どうも気になる・ひっかかる」という意味が近い。

そんな「違和感」を得るような経験をしてもらえたら最高だなと始めた「読書しない読書会」は、本を読むことより、本を選ぶことに主眼をおいた企画である。それも自らの感性の赴くままに。ただ「感性で本を選ぶ」ということが、実は難しい。
それは意識しないでも情報が目に入ってくる時代でもあり、時間さえあればスマホでSNSやニュースなどを見ている人ならなおさらである。

そのために普段行かないジャンルに行ってもらう。そこは見慣れない・普段意識すらしない場所だからこそ、「その瞬間」に集中できる(はず)。
要は「周りの情報から離れるきっかけ」を作り、自分とのみ向き合う時間になる(はず)。

そこで感じる「何か=違和感」は、きっとその人がずっと大事している・またはひらめきのような「何か=違和感」なのではないか!というのが私の経験に基づく考えである。

そんなことを考えて企画していることもあり、参加者から”普段行かないコーナーに行くことの重要さがわかった。気づきや新しい出会いが生まれた” という感想を頂けてとても嬉しい。ちなみに同じような体験は、例えば、旅行でも得やすいと思っている。初めて行く土地だと、なんとか環境に適応しようという本能も含めて「その瞬間」に集中すると思うからである。

決してガイドブックに書いてある内容の「確認作業」に行ってはだめ。ガイドブックを見ながらあったあったといって同じように写真撮ってる人を見るとちょっと自分というものがなすぎでは?と思ってしまう。。。もちろん人それぞれ楽しみ方は違うから良い悪いではないとは思うが。。。

最後は本日の感想をまとめたい。
そもそもこの文章は、参加者には感想を求めて主催者が書かないのはどうなんだ?と思ったことがきっかけでもあるので。

主催者の感想

”イベントの終わりに「ありがとうございました。」とお礼を言われて素直に嬉しかったです。だけど、もっと素直な気持ちをいうと私のほうが「ありがとうございました。」と思っています。それは1度しかない楽しい「LIVE」を参加者の皆さんと一緒に作り、楽しい時間を過ごすことができたからです。
そんな幸福感に満ち溢れた第15回でした。”

第15回参加者からのご意見・ご感想

非常に楽しい会でした。さまざまな経歴の方が選ぶ本なので、自分がなかなか選ばない本も見かけることができました。 また、予定があったら参加したいと思います。

普段あまり行かないエリアで本を選ぶのが楽しかったです。タイトルや目次のキーワードを自然と自分の関心分野と結びつけていることに気づきました。他の参加者の方の選書話を聴いて有意義な時間を過ごせました。ありがとうございます。

本日は2回目の参加でした。 今回はあえて全コーナーから選ばせて頂き、Bコーナーでした。 ここに来る前から欲しい本が置いてあるコーナーだったので、これは勉強しろという、何やらメッセージのような気がしたので、5冊も購入してしまいました!! 積読にならないよう、早速今日から読み始めたいと思います。 今回も素敵な本との出会いの場を提供して頂き、ありがとうございました!

普段行かないコーナーにいくということが、重要だと分かった。 いつも同じ趣向、分野の本を無意識に手に取っていたが、あまり行かないところに足を向ける事で、こんな本があったのか、という気づきから、新しい出会いが生まれました。 無意識に、気づかないうちに、行動してしまい、いつの間にか慣れてしまい問題意識や疑いのないまま毎日を送ってしまう事って多いと思います。 本を手に取ること1つとっても、少し捻りを加える、違ったことを強制的に試みるといった、習慣、行動に刺激を与えることで、真新しさに出会うことができ、それが毎日を豊かで面白いものにできると気付きました。

自分がいつもいかない分野の本をじっくり見るという、普段の私の本選びとは違う体験ができました。知らない分野の本でも自分の好きな本を選べるのか不安ではありましたが、実際やってみると知らない分野で思っても見なかった好きな本、興味のある本が見つかるという楽しい体験ができました。
今までより自分の視野が広がった気がします。参加して良かったです!ありがとうございました!

普段手に取らないであろう本をと思っていたのですが、結果、縁を感じる本は、私の傾向を表しているなと感じました。しかし、それも嬉しく、良い時間でした。またシェアしてみると自分の興味と被る部分もあり、次回、本屋に行く際は探してみようと思います。
今日出会った本、今日から必ず読んで、誰かに薦められたらいいなと思います。

・今回はじめて参加しました。思っていたよりもやわらかい雰囲気で強調せずに楽しめました。
・図書館や本屋へ行ってもなかなか足を踏み入れることのないエリア、分野にこうしたきっかけを持つことで、興味のないはずの学問や思想などに出会えました。
芽が向かなかっただけで興味や関心がなかったわけではなく、自分でもこんなにいろいろなことを見ていなかったのかと驚くとともに、新しい世界を見つけたことで自分の視野も広がったようです。なつかしい再会(小説)もあって、とても楽しかったです。

楽しかったです! 普段行かないジャンルに対して見方が変わりました。 類似した他のイベントでは、書店と協力して(あるいは書店自体が)本の購入を強制して、営利目的が絡んでしまうところもありますが(主催の労力を考えればおこづかい程度に頂くにはいいと思いますが)、 三田さんのイベントは営利を感じず、イベント慣れし過ぎて業者感も感じず、程よい出来上がりだったと思います。 また、時間が合った祭は参加させていただきます(^^)