参加者から頂いた感想をタイトルに添えてみました。
言い換えるならば、目的もなく訪れた本屋で、どんな本を手にとるのかということ。
しかも、普段は訪れることがないコーナーだったら尚どうだろう?
今回、感想をくれたその方は、一度も足を運んだことがない理系コーナーにくじを引いた結果、行くことになりました。そこで彼女は、「本のタイトルは全く目に入らず、ビジュアルに惹かれて本を手にとっている自分に気づいた」とのことでした。確かにシェア頂いた購入本を見てもどこか可愛らしさやビジュアル要素が多めの表紙のように感じます。
他にも、「人はなぜ、ゴール1メートル手前であきらめてしまうのか?」という本を選んだ方は、問いかけをしてくれるタイトルに興味を持ってしまったとのこと。もし「ゴール1メートル手前で諦めない技術」など書いてあったら手には取らなかったかもしれないという話をしていただきました。
これらは会話のほんの一部ですが、普段は訪れることがないジャンルの本がたくさん並ぶ中で、感性で本を選び、その中からお金を出してまで買ってきた本には、その人としての物語ができあがります。さらに、本を選んだ理由のシェアを通して本人も気づいていなかった一面に気づくことがあります。
もちろん一冊の本という成果物を読むことで得ることはたくさんあります。
しかし、決して本を読まなくても普段は行かないコーナーでの1時間が作り出す、参加者同士の思考は、多く視点や気づきを提供してくれます。むしろ本を読む以上に得るものがあるのではないか、そんなことを思う今回でした。
読書しない読書会は、次回は新しく神保町エリアで開催します。
これまで40回続けてきて、本を読まない方も本が好きな方のどちらも楽しめる場だと自信はありますので、ぜひ、お気軽にご参加ください。
3月17日(日)開催の読書しない読書会@神保町の申込みはこちら
イベント予約サイト「Peatix」からも申込いただけます。
Peatixからの申込みはこちら
【2019年3月10日更新】