2025年9月14日(日)に、第88回「読書しない読書会」をジュンク堂書店 池袋本店と自由学園 明日館で開催しました。
この開催レポートでは、どのような読書会なのか気になっている方に向けて、当日の内容や参加者の声を中心にお伝えします。参加を検討している方の参考になれば幸いです。
読書しない読書会とは?
「本の内容」ではなく、「その本を選んだ理由」をシェアする会。それが「読書しない読書会」です。
大型書店で、普段は足を運ばないジャンルにあえて向かい、未知の棚で惹かれた一冊と出会う。その「惹かれた理由」を言葉にし、参加者同士で共有します。
接点の少ない領域に身を置くからこそ、自分を客観視でき、興味・関心の輪郭がくっきりしていく時間です。本好きはもちろん、最近は読めていない…という方も気軽に参加できるのが特長です。
これまで早稲田大学や和歌山県教育委員会など、教育機関での開催実績もあります。
88回目の読書しない読書会の流れ
10:00 ジュンク堂書店近くの喫茶店に集合
各自好きなドリンクを手に、休日の一杯を味わいながら企画概要を共有。つづいて、その後に向かうジュンク堂書店のフロアを決める「くじ引き」で、普段行かない棚へと背中を押しました。
初参加の方には、オリジナルトートを含むノベルティをプレゼント。
10:30~11:30 ジュンク堂書店 池袋本店で選書
約60分の自由時間で店内を周遊。最後に、どうしても気になる一冊を購入して集合しました。
11:40~13:30 「自由学園 明日館」でシェア
ジュンク堂から徒歩約10分、重要文化財「自由学園 明日館」へ移動しました。帝国ホテルなどで知られるフランク・ロイド・ライト設計の建築としても有名です。
ライトの建築は、大地と自然に調和し、素材の美しさを活かしながら、有機的に空間が展開していく点に魅力があります。
この日はどんよりとした天気でしたが、9月に入っても暑さが残る中、芝生の濃淡が一層映えて見えました。
庭を歩いていると、樹齢70年を超えるソメイヨシノの木が目に入り、この場所の特徴となっていることに気づきます。最近は手入れの一環として大きな剪定が行われたそうです。
建物自体も築100年を超えており、丁寧な手入れのおかげで、今もなお素敵な空間が保たれていることを実感しました。
そうした庭を抜けて教室へ向かうと、参加者それぞれが購入した本と「選んだ理由」をシェアする時間が始まりました。
参加者の感想
初参加:Uさん
和やかでほわっと落ち着いた、素敵な読書会でした。
くじ引きで行き先が決まるので、普段はあまり立ち寄らないジャンルの本から選ぶという体験がとても刺激的でした。私の知らない世界はたくさんあって、本ってやっぱりすごいなと再認識させてくれました。
主催者さんや他の参加者さんがどうしてその本を選んだのか、という理由もそれぞれでたいへん興味深かったです。自分の世界が広がった読書会でした。
またぜひ参加したいなと思います。ありがとうございました。
初参加:Yさん
本屋さんで偶然手に取ったり、人からお勧めして知ったりと、本との出会いは偶然から始まる事が多いとは思いますが、出会いの部分から読書は始まっているのではないかと考えることが多くあります。
意外と購入した本屋さんだったり、紹介してもらったエピソードを覚えていたり
読むきっかけに過ぎないかもしれませんが、大切にしたい時間です。
その部分を皆さんと共有できて読後や、紹介型の読書会とはまた違った考え方を知ることができてとても楽しかったです。
素敵な時間をありがとうございました!
リピート参加:Kさん
2回目の参加をさせていただきました。
前回ともに大変有意義な時間でした。この場をつくってくださること、またその場があり続けていることに感謝です。ありがとうございます。
実は、7月にこちらに参加してからイベント参加欲に火がついてしまい、別の読書会にも複数参加しました。
こちらの会は主催者の三田さんをはじめ参加者の方が読書が好き、継続的に読書をしようとしている、穏やかな方が多い、なぜか安心できる空気が流れているように感じました。
リピーターが多い理由は、その空気感なのかもしれないなと思いました。
今回も、非常に良い本との出会いがありました。購入した旅行本は寝る前に、食後は老後とピアノを、センスの哲学は通勤にと早速読みはじめました。
仕事育児家事だけで終わる日々ですが、新しい本との出会いは彩りを与えてくれています。またぜひ参加したいです。
次回開催予定
次回は2025年10月26日(日)に開催します。
申込みはイベント予約サイトのpeatixより行っています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。
※おかげさまで満席になりました。キャンセルが出た場合は、Xでご案内しますのでフォローしてお待ちください。